ものの捨てどきに悩んだ時に指標にする考え方がある。
「その製品、1回いくらならお金を出す?」
もちろん、ボロボロまで使って、もう原型留めてません!と言えるまで使うに越したことはないと思う。しかし、それはなかなか難しいところ。正直なところ、一定期間使えば、そのものの役割を全うさせたことになるのでは?と思い、捨てることの方が多い。
その、全うさせたか、を考える時にこの指標を使うのだ。
例えば、百均で買った水切りカゴ。
365日毎日使う。
大量の食器を効率よく乾かすのにとても役に立つ。
汚れてきたら洗って、を繰り返して1年。
あまりに汚れてきた時にはじめに示した考え方を使う。
この場合、税込110円を365日使っているから1日あたり30銭ほど。1日1円以下だ。環境への配慮はさておき、まぁ、十分使ったかな、という気持ちにならないだろうか。
逆に、1万円で買ったおでかけ用のバッグ、年20回使ったとしたら、1回分の価格は500円。私の物差しでいくと、もっと使えるんじゃないかなと思う消費度合いだ。
ものそのものの値段がいくらか、というよりは自分に与える価値がどれくらいか、が大事だ。
買ってすぐに電車に忘れた700円のビニール傘はすごく損した気になるけど、買ってすぐに好きな子を雨から守るためにあげた2000円の傘は得した気分にならない?
(え?意味わかんない?なるよね?なるよね?!)
用途や手に入れ方で同じ品物でも結果が変わってくるけれど、自分の持っているものとさよならする時には良い指標になっている。
捨てるかしょっちゅう迷う人は、1回あたりの価格を出してみて、直感的に高いと思ったか安いと思ったかで判断する方法も試してみて欲しい。