初恋。
小学1年生から6年生になるまでずっと好きだった人。
ご近所の男の子。
地元にいる人たちとも今でも仲が良いので、連絡を取るようなこともあるが、当然、いまではときめいたりすることはない。共通の昔話がある友人のひとり。
少女漫画やドラマでは初恋がかなり美化されていると思う。
大人になって再会して……
なんてことは現実ではそうそうないでのはないだろうか。まぁ、その人も自分も素敵な大人になっていたならあり得るかもしれないが、それはもはや新しい出会いと同じでは?と思う。
初恋が何歳かは人それぞれだろうが、小学生の好きって、大人の好きとは違うと思うのだ。
だって、あの頃は自分の考え、思想が全然定まっていない。
あの頃の私でいえば、面白くて優しければ好き、みたいなもんだった。
でも今の私は違う。
どんなふうに考えて、どんなふうに過ごしてきたか。
日々どんなことを感じて生きているか。
それを言葉に表してくれるか。
話し合いは嫌いじゃないか。
あの頃とは違う視点が山ほどある。
別に加点減点していくというわけではなく、好きになるプロセスがまるで違うのだ。
「あの頃の私」が好きだっただけで、「今の私」が好きな相手ではない。
キラキラした初恋昔話を見るとそんなことを思うのだ。