自分のお弁当を作り始めたのは中学の頃。
平日は給食だったけど、土日の部活動の時にはお弁当が必要だった。
10時から始まる吹奏楽部の練習。
でも、少しでも早く、そして誰よりも早く向かいたかった私は、9時頃には家を出る。
(学校は家から10分)
当時、生まれたばかりの三女と同じリズムで生活していた母は、その私のわがままな時間に合わせてお弁当を作るのが難しく、予定通りの時間に出るか、自分で作るか、の2択を迫られた。
正確には、自分でその2択に絞った、だけど。
母は大変な時期ながらも作るつもりでいてくれていたし、おとなしくそれを受け取ることもできた。
でも、0歳児の世話が大変な母にそれを頼むのは違和感があって、しばらくして、自分で作ってもっていくことを選んだ。
お弁当のハードルは下げるべし
当初の私のお弁当は、塩おむすび数個。
それだけ。
おかずもなければ、ふりかけもない。
ラップに包まれたただのおむすび。
お弁当と呼ぶにはお粗末な、お米を丸めただけのもの。
それを、小さな巾着に入れて持って行っていた。
周りからしたらちょっと様子がおかしかったかもしれないけど、早く食べ終われば早く練習に行けるし、当時の私はそれで良いと思っていた。
それが、少しずつ海苔巻きに変化し(お米にぐちゃぐちゃ卵入れて巻いた程度のもの)、おかずを少しつけるようになり、なんとなくお弁当の体をなすようになった。
それなりにお弁当っぽくなったのは、高校生になってからだったと思う。
最初のハードルが思いっきり低かったからこそ、続けることができた。
自分のために作るべし
自分が食べるお弁当は、自分のためのものだということを忘れてはいけない。
節約が目的ならそれを見失ってはいけないし、親御さんが作ってくれた愛情たっぷりの素敵なお弁当を基準にしてはいけない。
あくまで、自分が食べる自分のためのお弁当。
お昼にお腹を満たして、午後頑張れればそれで良い。
とびきり美味しいご飯は、夜にとっておけばいい。
塩おむすびだって、立派なお弁当。
おかずが3品入っていなきゃいけないなんて、誰が決めた?
お弁当は無理しない。
これ鉄則。
今の私のお弁当もまぁ、ひどいもの。
多めに夕飯のおかずを作った日に小さなタッパーに詰めて冷凍しておき、これまた冷凍しているお米と一緒に持って行く。
それだけ。
いいのよ、それで。
無理せずやっていこうね。