誰でも相手によって態度が変わってしまうことがある。
悪いことだけではなくて、それが良いこともある。
大好きな人には特別大切に接したいし、苦手な人にはどうしてもそっけなくなってしまうこともある。
でも、我々は大人だ。
仕事の時くらいその振れ幅を小さくしたいものである。
と、思うのだが、仕事で関わる人の中にはそう思っていない人もいる。
私が担当していた頃はミスにもあまり激しく怒らず、比較的優しい方だった人が別の人に変わった途端、仕方がないようなことで激怒しているのを聞いてしまった。
後任が50代の男性で、私が20代の女だから?
仕事の出来度合いでいえば、後任の方が絶対上だし、ミスではなく、不可抗力の結果に対して怒鳴ったようだ。
さすがに、相手によって態度を変える、の度が過ぎてはいないだろうか。
人間不信になる。
こんな時、
「女でよかった〜」なんて呑気に思えない。
逆の経験もたくさんある。
女だから、若いから、と舐められて、意味のわからない理不尽なことで怒鳴られる経験もあった。悲しいかな、大体が60代70代のおじさんだ。
一時期はそれくらいの年齢の男性を見るだけで呼吸が浅くなり、心拍数が上がるほどだった。
だから、逆にこちらが若い女だからと(なんとなくわかるような感じで)優しく接してくる人にも警戒してしまうのだ。
それは優しさでもなんでもないし、結局は怒鳴ってくる人と同じ人種なのだ。
優しいと思っていた人が実は相手によって大きく態度を変える人だと知ったときの悲しみといったらない。
しかも、BtoBだから、あくまで社会人と社会人のやりとり。
もっと知的に、冷静になれないものか?と思ってしまう。
みんなに平等、である必要もないとは思うが、大きく、しかも理不尽に態度を変えるのはいかがなものか。
社会人はその理不尽に耐えるしかないらしい。
なんとも残念な話だ。
理不尽に耐えるのが大人なら、私は大人になりたくない。
自分はそうならないように、と気をつけるしかない。