昨日大量に手に入れたナスを早速使って今夜の夕飯。
せっかくたくさん入っているのだから、ケチらず使おうと、思い切って2本切る。
たっぷり油をしいたフライパンにナスを入れていく。
たっぷり入れたはずの油が一瞬にしてナスに吸い込まれていく。
こんなところでケチっているわけにはいかない。
ナスは油を吸ってこそ美味しさが際立つのだ。
冷蔵庫で賞味期限が切れていたマヨネーズも追加で大量に加えて、ナスがしんなりしてくるまで炒める。
その様子を見るだけでにっこりと笑顔が溢れてくるから不思議。
ある程度しんなりしたら豚肉とキムチを加えて、豚肉に火が通ったら完成。
ナス豚キムチ炒め。
ただの炒め物ではない。ナスたっぷり。ナス好きの私にとっては最高の一品。
台所中に美味しい香りが漂う。
久しぶりにウキウキの夕飯だ。
昨日の味噌汁も添えて、簡単だけどハッピーな夕食。
好きなものを好きなように、好きなタイミングで食べられるこの幸せは、一人暮らしの特権だ。
冷蔵庫で眠っていた大量のキムチもたくさん消費できて満足。
ナスが豚肉の油もしっかり吸って、全体の一体感がすごい。
好きな食材一つでこんなにハッピーになれるのだから私って本当に単純だ。
しかも、198円の特売ナス。
私の大好きな漫画「ぽっかぽか」7巻の中で、父慶彦が娘のあすかにこんなことを言うシーンがある。
あすか「やしかがりってなーに?(安上がりってなーに?)」
父「いい子だってことだ」
夏休み最終日だから遊びに連れて行こうと気合を入れている父の「どこ行きたい?」に対して「公園」とこたえたあすかに父が安上がりな娘だといった後に上の会話になる。
「ぽっかぽか」は、いつも、日常の小さな幸せを思い出させてくれる。
元気でいること、愛する人と過ごしていること、笑っていられること、好きなものを好きだと言えること。
安上がりだって悪くない。
ナス一つで幸せになる生活でいいじゃないの。
……なんて、好きな漫画の話をしたらなんだか少しポエミーになってしまったけど、まぁ、ナスって美味しいよねって話だ。
安上がりでいい子な私、明日はどんなナス料理を作ろうか?