学生時代はよかった。
100点を目指すだけでよかったから。
100点は、明らかなゴールだ。
テストでは60点を目指すよりも100点をめざす方が明らかに簡単だ。
オール3を取るよりも、オール5を目指す方が簡単。
取るのが簡単と言っているわけではない。
目指すのは簡単って話。
それに気がついたのはつい最近だった。
100点ではなく、完璧を求められる社会人。
完璧ってなんだ?ってなった時に、自分の苦手に気がついた。
「完璧」には終わりがない。
明確な基準もない。
見る目が変われば、基準も変わる。
だから、完璧を目指すのは、100点を目指すよりもずっとずっと難しいと思う。
何かのデザインを考える時、丸の位置を少しずつ変えて、納得いくところを探せる人はきっと「完璧」を目指せる人だ。
私にはできない。
どうしてもどこかで妥協が生まれる。
「こんなもんじゃない?」と。
いつだって全力だし、手を抜くことはないけれど、完璧を目指すのは得意ではないのだ。
100点ではない、答えのない完璧が求められるようになって、最近少し戸惑っている。
苦手を克服するか、私なりの頑張り方で勝負をするか。
新しい環境に飛びこんで、自分を見つめる良い機会になっていると思う。
伸び代と思って、前向きに過ごすしかないかな。