悲しいことに無駄なプライドを捨てられない私。
頭が良いわけでも、スポーツが得意なわけでも、何かに秀でているわけでもないのに昔からプライドだけが高い。
意味のないプライドが生きづらさを作っているとわかっていながら、なかなか手放せない。
そんな私は人前で失敗することが怖い。
今は昔に比べて少しマシになったが、失敗するくらいなら人前では何もやりたくない。
でも、やらないわけにはいかない。
小中学校の時は、私が初めて体験することばかりで本当に大変だった。
初めて美術で彫刻を掘るとなったときには、家にある適当な木で練習した。調理実習でさえも毎回授業の前に家で練習してから挑む。
一番笑えるのは、体力テスト前に一週間程度ハンドボール投げの練習を公園でしていたことだ。今思うと「体力テストでそこまでするか?」という感じなのだが、せめて人並みでありたい私は必死だ。
そう。私が練習するのは、「目立つほど出来ない」を避けるため。悲しいことにネガティブな理由だ。
それをやっていた当時は、周りの人も当然家で練習してくるものだと思っていたが、あまり多くないようだ。小中学生でこれなら真面目な子、で済むが、大人になった今、ただの面倒で面白味のないやつ。
考えすぎなのはわかっている。それでも気になってしまうのだ。
今でこそ「初めて」ということが減り、何をするにも自分の実力がある程度わかっているからこそ、こういった準備まですることは減った。しかし、根本は変わらない。
自分がどれくらいできるかわからないものはやっぱり人前ではやりたくない。
無駄なプライド。
どうしたらいいんだかわからない。