ここ一年、私の中でキノコが熱い。
もともと好き嫌いはなく、何でも食べる方ではあったため、嫌いだったわけではないが、なぜかここ一年でキノコに心奪われることが増えている。
それまでもエリンギだけは好物の一つだった。
油でしっかり焼くだけで、味付けしなくとも旨味いっぱいのエリンギ。かなりの頻度で買っては、焼いただけエリンギを夕飯のメインにすることもしばしばあった。
食感も他にはない食感で、クセになるのだ。
そのくせ安い。
こんなに美味しいのにこんな価格でいいのか?!と毎回ウキウキしながら買っている。
そして、最近はその愛しい気持ちが他のキノコにも派生していっているのだ。
いつぞやは、ご褒美に大きな椎茸を買い、バターで焼いて、これまたメインにして食べた。肉厚な椎茸は、いつも買う安くて小さな椎茸とはまた違い、とてもジューシーだった。
節約やダイエット料理などで出てくるえのきにポン酢をかけてレンジでチンするだけの料理も、あまりの美味しさにニコニコしてしまうのだ。ちょこっと冷凍しておいた小口ネギなんてかけた時には、最高の一品に。
なんだろうか。
急にキノコの良さを私の体が認識し始めたのである。
キノコは料理にちょこっと入っている脇役なんかではない。
しっかり主役を張れるだけの強みを持った最高な軍団なのだ。
ほとんど調理せずとも美味しさ満点なのだから文句の付け所がない。
せっかく気が付けた美味しさという喜びを噛み締めて、キノコたちを味わっていきたい。