私がせっせと節約して貯金に励んでいると、時々、次のようなことを言ってくる人がいる。
「明日死ぬかもしれないのに、貯金してどうするの」
「生きているうちに使わなきゃ意味ないよ」
家族の中でも、お金の使い方がバラバラなので、理解を得られないことが多い。
言いたいことはわかる。
お金は使ってなんぼだろうし、今日までの命と思って、全力で生きるというのはとても素敵なことだと思う。
でも、私の考えは逆だ。
「うっかり長生きしてしまった時のために最低限苦しまないためにとっておく」
冒頭のようなことを言う人は、きっと人生が楽しんだと思う。
生きるのが上手。
残念ながら私にはその素質がないのだ。
積極的に人生を終わらせるつもりは全くないけれど、平均的にいけば、このまま何十年も同じような毎日が続くということにうんざりしている。
「人生100年時代」
なんて言われるたびに、長い!!!!!長すぎる!!!!と心の中で叫ぶ。
行きたいところも食べたいものもやってみたいことも、まだまだ沢山あるけれど、私の前向きな気持ちには繋がらない。
すごくネガティブな感情なわけではないのだけど、人生を楽しむのが上手な、幼馴染にはすごく怒られた。
行動力があって、優しくて、友人が多くて、人間性完璧な彼女みたいに楽しめれば良いのだけど。
羨ましいという感情すら湧かない。
人生っていたずらに長いなぁと思うだけだ。
人生に悲観的だから、節約するんだよなとちょっと悲しい。
長生きするつもりがないのに、長生きしてしまった時のために貯めているわけだ。
まだ全然安心にはほど遠い金額だから気は抜けない。
将来への安心のためにお金を払っているようなものだ。
もう少し楽しく生きられたらなと思う。
転職がその一歩なるように、頑張ってみるしかない。
生きるって難しい。