初回で失敗してしまい、普通に食べることに抵抗感を持ってしまったオートミール。
肉汁を吸えば美味しくなるのではないかとハンバーグに入れてみた。
普段のハンバーグよりも多めの牛乳を使ってオートミールをふやかし、ひき肉に混ぜてあとはこねこね。自分のためだとけちってしまい、肉も豚ミンチ。なんとも切ない。
とはいえ、なんだかそれなりにしっかりとハンバーグになった。
肉の割合の方が多かったため、オートミール感も薄く、良い感じにカサ増しに使えた。
私の大好物はハンバーグ。
特に母の作るハンバーグが好きだ。
なんだかRADWIMPSの歌詞のような流れになってしまったが、小さい頃から好きな食べ物を聞かれるたびに「母のハンバーグ」と言い続けてきた。
お店のようなきめの細かいものではなかったが、それが好きだった。なんなら中が生焼けなのはしょっちゅう、パン粉は母がパンをミキサーで砕いて入れていたからゴロっと大きく、玉ねぎもなかなか大きめサイズだった。
そんなところも全部まとめて好きだったのだ。
いざ一人暮らしをし始めて、自分でハンバーグを作ってみても母のようにはならない。普段料理のコツを母に聞くことはないのだが、これだけは聞いてみたことがある。しかし、母も感覚で作っているのでいまいち良いアドバイスももらえない。
これがきっとお袋の味、というところなのだろう。
どうせ母のハンバーグに近づけないのなら、自分の味を作っていくしかない。
ということで、定期的にハンバーグを作っている。小さいものを量産しておけばお弁当のおかずにもちょうど良い。
今回のように自由にアレンジするものだから、なかなか正規のハンバーグにはならないがこれもまた私の料理。
いつか自分でも「おいしい」とにっこりできるようなハンバーグに辿り着きたい。