1年半以上伸ばしてきた髪をばっさり切った。
ヘアドネーション用にしてくれる美容室で思い切りばっさりと。
こんなことすると、ものすごく意識の高い人のようだが、私ははじめからこれのために伸ばしてきたわけではない。
もともと、1年伸ばしてばっさり、という究極の美容室代節約生活をしていた私。
社会人になって1年、なかなかタイミングも、美容にお金を使う気持ちの余裕もなく、気がつけばそこそこの長さになっていた。それなら、せっかくの機会だし寄付できる長さまで耐えてみよう、と伸ばしてみたのだ。
寄付は気持ちや生活に余裕がないとなかなかできない。
しかし、その中でも献血とヘアドネーションは健康な体さえあればできる寄付だ。
自分の体の健康を守ることは自分のためになるし、それがさらに誰かのために使えるのなら二度美味しい。
ヘアドネーションは献血とは違い、自分でやらなくてはいけない部分がやや多いため今まではしてこなかったが、一度くらいはやりたいと思っていた。それがついに叶った。
まだ切っただけだから、送るまでしっかりやり遂げなければ。
「そんなことをしても意味はない」というひともいるだろうが、やらないよりはやってみたい。自己満でもいいじゃないか。
しっかりしたストレート黒髪は私の小さな自慢だ。それを誰かが使ってくれるならそんな嬉しい共有はない。
送るまでがヘアドネーション。
せっかく綺麗に切ってもらったのだから、しっかりやり遂げたい。