せっかち小夏のズボラな生活

20代OL気まぐれ日記

旅の恥はかき捨て〜イタリア語チャレンジ〜

「旅の恥はかき捨て」

最近では、悪いような言い方で使われるところを見るけれど、今回は良い意味で。

 

旅先だし、知り合いはいない。

会う人たちも遥か遠いイタリアなら、きっと一期一会。

それならば、チャレンジしない方が勿体無い。

 

そう、「イタリア語」

約5ヶ月のイタリア語チャレンジ

イタリアに新婚旅行に行くことが決まったのが今年の4月頃。

どうせ英語は苦手だし、新しい言語にチャレンジするか!と思い立ったのが4月末。

 

mininatsublog.net

投稿はできていなかったものの、1日数分のイタリア語学習、実は続いていた。

途中でDuolingoを入れて、少し手軽な練習になっていたけど、旅行で使うような簡単な文章や単語は少し身についた。

せっかく学んだ言語だから、現地で使ってみたい。今回の新婚旅行の一番の楽しみだったと言っても良いくらいにはなっていた。

 

英語だと、曖昧な文法知識が逆に不安を生むけど、フレーズ中心に勉強したイタリア語は、なんだかいけるような気がしていたのだ。

旅行中の会話

実際に旅行中に使ったのは、

・ちょっとのイタリア語

・簡単な英語

・たくさんのジェスチャーと最大限の表情筋

 

ホテルのフロントは基本的に英語。

向こうも英語は第二言語なのもあるのか、ホテルや飲食店などで話してくれる英語もそこまで難しいものはなく、概ね言われていることはわかる。

こっちから発信することはあまりなので、頷いて、笑顔で「Grazie!」

これでOK。

思いの外大変じゃなかった、というのが正直なところだ。

学んだことは無駄じゃない

ただし、イタリア語を学んでいく必要がなかったかと聞かれたら、そんなことはない。

むしろ、学んでいってよかった、と思える場面がいくつもあった。

学ぶ意義はこんなところ。

 

1.多少の安心感を持って過ごせる

読むことも話すことも全くできない状態に比べて、「あ!知ってる単語だ!」という安心感は想像以上。

会話の中だけでなく、街中で聞こえてくる言葉も「#$%&#&$’%&#」よりも、「Prego.」「Chao!」「Arrivederci」「acqua」など、単語でとれるだけでも異国での安心感が全然違う。

 

2.楽しさも倍増

これも大きい。

成長実感というのは、大人になっても嬉しいもの。

学んできた単語やフレーズが相手に伝わった時、とてつもなく嬉しい。

私が出会ったイタリアの方はみんなとても親切で、私がワタワタしながら一生懸命伝えているのを真剣に聞いてくれる。

さらに、「Perfetto(完璧=多分意訳的には「伝わったよ!」)」と言ってくれる人もいて、そんな時の感動はすごい。

 

Rの発音が云々、みたいなことを英語学習でも言われるけど、全然できていない私の言葉も、馬鹿にせず聞いてくれてとてもありがたかった。

 

3.勇気が持てる

あとは、少し勇気が持てるということ。

街中で見たお店に、飲食店に、フラッと入ってみたくても、入る時のイメージがつかないとなかなか怖いもの。

挨拶さえしていればなんとかなる、という気持ちと、「お会計はいくらですか?」のフレーズを持っているという安心感が、旅先でのもう一歩踏み込んだ楽しみができた。

おかげで、道端で見かけた静かな本屋に入ることができて、素敵な葉書を買えた。(観光地の土産屋よりも安くで!)

綺麗な風景を見たから、これで祖母に手紙でも。

旅の恥はかき捨て

普段の私なら、失敗するかもしれないことに人前でチャレンジしない。

特に、言語みたいにみんなが当然できている場所でのチャレンジは怖い。

 

だけど、そこは旅の恥はかき捨て

間違えたり、ちょっと言い回しが違っていたって、次の日にはそんな私を覚えている人は居ない。

それなら、学んだことを自分のものにするためにも、試してみた方が良い。

そう思えたのも、旅先での開放感からだったように思う。

 

もちろん、旅先で開放的になりすぎて、他の人に迷惑をかけるのはよくないけど、こういう新しい自分に出会えるのは悪くない。(聞き取りにくくて多少の迷惑はかけたかもだけど、それはチャレンジしてもしなくても同じだからね)

 

言語を学ぶ楽しさと、言葉が伝わる嬉しさを改めて感じた。

リアルな使い方

使い方に興味を持てたのも学んでいったからこそ。(齧っただけでも意味はある!)

イタリア語を学ぶと早い段階で出てくる"Prego."という単語。

よくある訳は「どういたしまして」「どうぞ」

 

行くまでは、「どういたしまして」のニュアンスで覚えていたけど、現地では、「どうぞ」の意味でいろんなところで使われていた。

 

ホテルの朝食ビュッフェの会場に行った時

勝手に座って良いか分からず、スタッフさんに向かって「Buongiorno」と声をかけると、席に手を向け「Prego.」

適当に好きなところに座って良いわけだ。

 

そのほかも、先に進んで良い場所やレジ待ちの時なども、Prego.と言われる。

促す時に使うんだな、と現地で生の使い方を知ることができて面白かった。

ど素人が話してみる時に気をつけたこと

言語ど素人の私が、気をつけてみてよかったことは、声のボリューム

慣れない言語だと、自信がなくて声が小さくなりがちだけど、小さくて曖昧だと余計に相手には伝わらない。

聞き返されたりなんかした時には、さらに自信がなくなる。

だから、多少間違えても良いからはっきりとした声で。

それだけで、意外と相手は汲み取ってくれる。

 

私たち日本人も、日本語のイントネーションや言い方が多少違っていても状況や雰囲気でわかるじゃない?それと一緒。

 

今回は観光地中心だったというのもあるけど、英語が苦手な私でも翻訳機の使用ゼロで楽しめた。

学習していって、チャレンジしてみてよかった。

 

また別の言語も学んでみたい。