お酒はまぁ、好きな方だと思う。
二十歳になってすぐに、新潟出身の一つ上の同級生から日本酒を教わり、焼酎の土地で過ごし、就活の時にワインの面白さを知った。
私の知識欲との相性もよく、お酒に触れる機会もなかなか多かった。
味や風味、作り方や背景などがそれぞれにあって、どれも楽しい。
ジュースとはまた違うところ良いところだといつも思っている。
知識を一緒に飲む、そんな感じ。
ただ、残念なことに、すごく強いわけではない。
記憶を飛ばしたり、戻したり、眠ってしまったり、そういったネガティブはほぼないのだけど、酔いが回るタイミングは多分人より早い。
そう、一杯目の半分で、もうほろ酔い気分になっている。
一杯目の時点で、6割酔っている私。
顔色も雰囲気もあまり変わらないらしく、周りからは「全然酔ってないね〜」と言われることが多いけど、正直、序盤から酔っている。
ただ、この6割酔いの状態がかなり長く続く。
飲み会の終盤までずっと同じ6割。
もちろん、そこからさらにハイペースで進めればしっかりふらつくけど、このほろ酔いが長いのは結構ハッピーなことだと思っている。
ある程度気が緩んだ上で、楽しい時間も長い。
記憶も残っているから「やっちゃったー!!!」っていう失態もそこまでない。
(……あくまで、「そこまで」ね)
酔うと、いつもの数倍お喋りになるので、失言的な失敗が多いと思う。
残念ながら自分でも覚えているので、後日めちゃくちゃ凹む。
ただでさえお喋りなのに、さらに喋るから、みんなも一緒に酔ってくれないと印象も悪い。
今年は年明けの同窓会で、緊張で飲みすぎて、帰る頃にはヘロヘロだったので、もう飲みすぎないと決めている。
いい年した大人がふらふらになるまで飲んではいけない。
楽しく美味しく真剣に。
私にお酒の楽しさを教えてくれたお酒の先生たちに恥じない飲み方をせねば。
美味しいお酒を大好きな人たちと飲みたいな。