溜め込み体質の我が家。
実家に帰ると、謎のものがたくさん置いてある。
母も父も捨てるのが苦手なタイプで、狭くないはずの実家はいつももので溢れている。
よく言えば、物持ちが良いタイプなのだけど、高校生の時の文房具や大学時代の服など、笑うくらい昔のものを今でも大事に保管(または使用)している。
大事にすることは良いことだし、ものによってはそれで問題ないと思うけど、使わないものまで後生大事にとっていて、どうしたものかと帰省のたびに感じている。
幸い母が掃除は得意なタイプなので、ドロドロに汚れているみたいなことはないのだけど、乾いた思い出の品がそこら中に眠る魔窟のような家。
親の体が弱る前にどうにかしなくちゃなと思っているけど、これがなかなか難しい。
「捨てた方が良いよ」なんて言って、素直に終活を始めるタイプの親ではないので、さりげなく探る。
「これ何に使ってるの?」
大抵、丁寧な解説が返ってくるけれど、「それって必要か……?」と娘の私にはよくわからない。
捨てずにもらう
だから、最近は、もらってきて、使い倒して捨てる、を目指している。
ただもらうだけでは、我が家がゴミ屋敷になってしまうので、何かを買う予定ができた時に、実家に聞いてみることにしているのだ。
この書き方だと、ただタカっているだけのようで嫌な娘かもしれないけど、この行為で、実家から続々みたこともないものが出てくる。
テーブルが高温でダメにならないために、食事用のおぼんを探していた時も、6枚ほど出てきて、選べんでいいよ、と言われた。
実家の食卓でおぼんが出てきた記憶は全くないので、使わないものを何年……、いや、十数年置いていたことになる。
もらったものを大事に使い続けてもいいし、我が家に合わなければ処分しても良い。
ひとまず、その動きで実家からものを回収してきている。
もちろん、両親が大事にしているものをもらってくることはないので、大体が引き出物でもらったものや、大昔にお土産で手にしたものなど、本人たちも使ったことのないものばかり。
長く同じところに住むと、ものって増えちゃうよね……。
まだ2人とも50代前半なので、元気に過ごしているけど、動けなくなってからじゃ遅い。
元気なうちに実家も少しずつ整理していかなきゃな、とこっそり検討している長女のお話でした。